浜川キッズ PICK UP! TEAM
浜川キッズ
2015-05-14
「先生たちに頭を下げて、入学式の当日、各教室へチラシを配りました。」昨今の学童野球界で必ず聞こえてくるのが、野球人口の減少だ。そこで与儀監督以下、浜川キッズの親が中心となって、120枚にも上る数の勧誘チラシを配ったという。「(まだ未入部の)父母の皆さんに伝えたいのは、野球部に入ると子供たちの言葉使いが変わり、礼儀作法が身につくということ。」ただの部活、ではなく学校でもリーダーとなるような子供たちが野球部、というのは実は、結構な数に上る。もちろんそれだけではない。浜川キッズでは今、父母会が積極的に動いて様々なイベントを取り入れようと話し合っている。その一つが地域貢献だ。とはいえ積極的、ということでは昨年までの実績が乏しいこともあり、「今年は率先してクリーン活動などしていきたい。」(与儀監督)と意義込んでいる。また、ゴールデンウィークには今帰仁村の野球祭りへの参加も決定。乙羽岳森林公園で、キャンプに使う組み立て式のテントを地面に貼っての、本格的な野外レクも行うという。そういったことの全てが、浜川キッズでは「ENJOY BASEBALL」に繋がっていくのだ。
昨年までは10名居た6年生が今年のチームでは一人もおらず、新5年生が中心となる。他のチームの、一つ上の先輩たちと戦うことは即ち、容易い勝利が無い我慢の年、ということでもある。だが子供たちは、そんな大人の思いを遥かに超える力を有していた。中部北支部琉球新報杯大会の初戦、浜川キッズは先取点を奪う幸先良いスタートを切るも中盤に追い付かれる。「それまでだとズルズル行っていた」(与儀監督)が、この日は違った。
終盤のワンチャンスを生かして4対2とすると、与儀琉空、普久原竜成の二人を中心に守り抜き、見事逃げ切りに成功。12月までに1勝というチーム目標を、8ヶ月も前倒しする2015年度の公式戦初勝利を挙げたことに監督以下父母のみんなが、子供たちの野球の技術だけでなく精神的な面も含めた成長を感じ、手を取り合って喜んだのだった。
練習の無い日も、5年生から2年生までのチームメートが集まってサッカーなどに興じるファミリー的なチーム、それが浜川キッズ。上級生は、技術や体力で劣る下級生をカバーすべく全力で取り組み、下級生はそんな頼もしい兄貴たちを見て育っていく。ENJOY BASEBALLで目指せ優勝!未だ達成していない、チームの悲願である県大会出場の吉報は、彼らがもたらすのかも知れない。
TEAM DATA FILE
チーム名 | 浜川キッズ |
創部 | 2002年 |
スタッフ | 監督:与儀勇一 コーチ:儀間真ニ、大城隆寛 |
部員数 | 21名 |
練習日(場所) | 月、水(浜川小G)金(馬場公園)土、日 |
チームのモットー | ENJOY BASEBALL |
監督取材
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