仲間ジャイアンツ PICK UP! TEAM
仲間ジャイアンツ
2015-08-18
全力できるすごさ
誰でも試合中は一生懸命。でもタジタジのいっぱいいっぱいで、力を出せないことも多い。その状況を「基礎ができておらず、体に大事なことが染み付いていないせいだと思う」と話すのが友寄監督。だから「どんなときでも力を発揮できるよう日頃から全力プレー」なのだと諭す。
仲間ジャイアンツの歴史は古く、プロ野球選手(中日ドラゴンズ・又吉克樹)も輩出したほどの名門チームだ。
名物監督・現コーチの宮城さんが指導を継続。ただここ数年は弱小らしく、昨年は又吉選手時代以来の県大会だったと振り返る。
今は強豪が集う浦添ブロックで「冬までに優勝」と目標を掲げているという。そのためにも「子どもたちに今、できることを全力でやってほしい」と友寄監督は繰り返した。みんなが全力でいられるために、チームも、監督自身も日々楽しいことを見つけ、日々変化の最中なのだという。
相手目線で伝える
友寄監督は甲子園を目指して燃え尽き、23~24歳頃から職域野球チームとしても活動。
「野球ってやっぱり、おもしろい」しみじみ実感していたという。
職域で選手兼監督の経験もあり、現在は中学生になる長男くんが小3年生のころからコーチとして関わった。コーチ4年、監督2年目だ。
「自身の野球経験と職域での監督経験から、少年野球も指導できると思っていた」という。でも声のかけ方、指導方法、全てが全然違い面食らったという。
「相手は子ども。言葉の選び方から始まり、個性に合わせた伝え方がある。コミュニケーションを学んだ。怒るが叱るに変わり、褒めることの大切さも改めて実感した」伝え方が変われば、選手が変わる。打てば響く。
常に変化を
自身の経験も大きい。「少年野球時代、てーげー(適当)にやってた。そんな自分に監督は遊びを取り入れた指導をしてくれた。それが野球につながっていたんだなと今なら思える。
海行ったり、プールで泳いだり、サッカーやったり、プーカーボールで野球したり、遊びながらも真剣。
野球だとルールのなかでしか動かないのに、遊びだと工夫する。失敗もしょっちゅう。メンバー同士でケンカもした。
そこからチームワークも育んだのだと思う」そうしているうちに、野球もうまくなっていき、野球が楽しくなってきたという。
「弱いながらも目標ができ、楽しさも実感して…。正直、今、子どものころの自分に指導している感じかも。小さなころの自分の失敗があるから、みんなの可能性をとことん広げていきたいと思う。野球の楽しさを見つけてほしい」
野球に夢中になれない気持ちもわかる、でもできることが増えるたびに楽しくなる気持ちはもっとわかる。だから遊びを取り入れ、野球を指導し、一人ひとりに向き合う。練習には変化を、ポジションは定位置にしないのもこだわりだ。
固定観念を持たず、常に全力を望む。「全力で取り組み続けると、いろんなことが楽しくなると思うから。なぜ悔しい気持ちになるのか、なぜ失敗したのか、気持ちにも向き合っていけると思うから。
いろんなことを肌身で実感してくれたらいい」はた目でも子どもたちの成長が伝わってくる、それが何よりもうれしいこと。「野球チームには、お父さんたち仲間もいる。子ども第一でいろいろ考え、子どもたちに伝え、楽しくやっていきたい。
少年野球で燃え尽き症候群にならないよう、『今、全力』『今、考える』『今、楽しい』を見つけ、子どもたちのできることを応援していきたい」
今、みんなで成長中。それが仲間ジャイアンツ。
TEAM DATA FILE
チーム名 | 仲間ジャイアンツ |
創部 | 40年以上前 |
監督 | 友寄久 |
コーチ | 宮城朝正、知名達也、金城利一、比嘉忍、新垣智広、平田哲司 |
父母会会長 | 平田哲司 |
練習日 | 月、水、金、土、日 |
練習場所 | 浦添小学校 |
モットー | 大きな声であいさつ!できることを全力プレー |
監督取材
「おきなわ野球大好き」のPICK UP! TEAM のコーナーへの掲載を希望の野球チームはこちらより、お申し込みください。
取材依頼申込