大道ベアーズ PICK UP! TEAM

大道ベアーズ

2015-08-18

創部30周年。ずっと繋がるチームへの思い。

交流の輪を広げ、活動を続ける

大道ベアーズは今年、創部30周年を迎える。真栄城博監督は、初代監督の兄の後を継いでから25年、子どもたちと接してきた。

「ここまで続けて来られたのは父母会の力が大きいですね」と父母の協力に感謝する真栄城監督。大道ベアーズは父母、学校、地域の協力を得て、活動している。

ユニフォームは全盛期の沖縄水産高校を模している。当時の栽監督の許可を得て作ったユニフォームのデザインは20年変わっていない。

そして右肩には「わんがすん」と方言の文字。「俺がやる」の意味のこの言葉。

常に自分がやらないといけないという意識を持ってほしいということと、自分から何事も進んでやってほしいという願いが込められている。

大道ベアーズは30年の歴史の中で、地域との交流、他府県のチームとの交流が続いている。地域との交流をはかる毎年恒例のイベントが「ベアーズ祭り」。

9月の連休に大道小学校のグランドにやぐらを組んで行なう本格的な祭りだ。地域に祭りがなかったこともあり始めたという祭りは、もう20年も続いている。OB,地域の人々、小学校の先生方も参加して祭りを盛り上げている。

このイベントには北部の学童チーム今帰仁ジュニアのメンバーも毎年参加している。今帰仁ジュニアとの交流は25年になるといい、5月の連休には今帰仁で合宿を行いながら、そこで開かれるイベントに参加している。

他のチームとの交流は県内に留まらない。グランドの一角に立つのが「沖縄広島少年野球 平和交流の翼」の碑。これも20年続いている恒例行事。

毎年春休みに広島から100名ほどの野球少年が大道ベアーズのもとを訪れる。そして、県内の他のチームも参加して、瀬長島球場で試合を行ない交流を深めている。

他にも、派遣がない年には夏休みを利用して甲子園の時期に大阪を訪ね、生野区の少年野球チームと交流試合を行なっている。

OBも、ずっとチームとつながる

30年の歴史を数える大道ベアーズでは、親子2代にわたり真栄城監督の下で野球をやる子も少なくない。教え子が大人になり、その子どもがチームに入ってくる。

真栄城監督にとっては孫のような存在になるが、教え子たちか父母となりチームに協力してくれるのも大道ベアーズならではだ。

また、卒団式には、卒団する子どもたちの名前を貼った二升半の泡盛瓶をつくって監督宅で預かるという。

そして8年経ってメンバーたちが成人式を迎えたときに監督の家に集まり、その泡盛瓶の封を切る。

卒団した教え子たちとチームの絆がよみがえる時間がそこに生まれる。「これも監督を辞められない理由の一つかな」と笑みをみせる。

OBたちとチームのつながりも強く、毎年正月には、8チームほどが参加してベアーズOB野球大会が開催され、参加したOBたちからチームにボールの寄贈も行なわれている。

卒団して高校生になったOBがひょっこり練習に顔を出し、現役の子どもたちと交わることもある。卒団後もずっとチームとつながっていると感じられる微笑ましい光景だ。

今、大道小学校は1学年2クラスと児童数が減少。以前の大世帯だった頃に比べるとだいぶ部員も少なくなったというが、チームを支える人たちの思いはずっと繋がっている。

TEAM DATA FILE

チーム名大道ベアーズ
創部今年30周年
監督真栄城 博
コーチ真榮里敏夫、金城健一
練習日月、木、金、土、日
練習場所大道小学校
モットーわんがすん(俺がやろう)

監督取材

真栄城博 監督 大道ベアーズ

61歳。那覇市出身。高校時代にひざと肩を壊して選手を断念。同時に少年野球チームに関わるようになり、少年野球創成期ともいえる時期に泊小学校でチームの面倒をみる。
以後、40年以上にわたり少年野球に携わる。大道ベアーズでは、チームの初代監督だった兄から監督を継いで、現在まで25年間、チームを率いてきた。
勝負は厳しく、あとは楽しくという方針の下、「野球を好きになってほしい」と子どもたちに接する。

 

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