南上原タイガース PICK UP! TEAM
南上原タイガース
2015-09-01
部員5人からの出発
中城村の津覇小学校は、全校生徒が約230人の小規模校ながら、南上原タイガースと津覇小野球クラブの2つのチームが存在していた。
しかし3年前、部員数の減少で津覇小野球クラブはなくなり、残ったのが南上原タイガースだった。
現在、監督の新垣貴宏さんも、元々は津覇小野球クラブでコーチを務めていた。
3年前に津覇小野球クラブがなくなったとき、存続チームの南上原タイガースに新垣さんの息子が入部。
その頃に監督を要請されたが、6年生が卒団して残った部員は5人。
南上原タイガースも存続の危機だった。5人の父母会で相談し、とにかくやってみようと、子供達といっしょに部員集めからスタートした。
仮入部で参加させて人数だけは揃えてエントリーした大会は、当然のようにコールド負けの連続だった。
そんな状況からも子供達が頑張ってくれて、徐々に部員は増え、現在19人。
地区大会でも少しずつ勝てるようになってきた。
この夏休みには、虹の松原旗争奪九州・山口地区親善少年野球軟式野球大会に出場、一勝をあげることができた。
ようやく存続の不安がなくなり、チームとしてカタチができてきた。
文武両道をめざして
野球も勉強もしっかりやろうと、今年の夏休みから練習日には、練習前に全員そろって夏休みの宿題をやるようにした。
低学年の子たちは分からないところがあると高学年の子に教えてもらいながら宿題に取り組んだ。
また、提出物をきちんと出す習慣を身につけさせようと、週に一度の野球ノートの提出も行っている。
一週間を振り返って、良かったこと悪かったことを書いてもらい、この1週間の点数は何点なのかと自己採点をつけてもらっている。
年に2回の地域の大会では、野球ノートの提出率の高い子から順に希望の背番号を選ばせることも行なっている。
野球ノートの提出を頑張って得た出場のチャンスで結果を残しレギュラーを掴んだ子もいる。
さらに年間を通して勉強を頑張った子、野球ノートの提出を頑張った子の表彰も行なっている。
ガムシャラに野球に取り組む
やるからには一生懸命やる。チームのモットーはガムシャラ野球。
練習でも気の無いプレーを見せるに子に対する監督の姿勢は厳しい。応援してくれている父母に応えるのも一生懸命のプレー。
常にガムシャラに、精一杯やろうと、子どもたちに伝えている。
これまで、5年生、4年生がチームの中心というチーム事情もあり、練習の9割は守備練習に割いてきた。
小柄な子供達が上級生と対等に勝負ができるようにと、とにかく皆で1点を取って1点を守り抜くというスタイルの野球を身上にしてきた。
練習のかいもあって守備は安定してきたといい、今後はバッティングに力を入れていく。
「チームとしてのカタチも整ってきた。実際には、点を取らないと勝てないので、練習の重点をバッティングに移行している最中」とチームは次のステップへと歩を進めている。
今年のドラフト上位候補の富士大学・多和田真三郎投手は津覇小学校の出身。OBからプロ野球選手が誕生すれば、子どもたちの夢もさらに広がる。
TEAM DATA FILE
チーム名 | 南上原タイガース |
創立 | 40年ほど前 |
監督 | 新垣貴宏 |
コーチ | 内間安篤 |
部員数 | 19名 |
練習日 | 火・水・木・土・日 |
練習場所 | 津覇小学校 |
モットー | ガムシャラ野球 |
監督取材
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