宮里マックス PICK UP! TEAM
宮里マックス
2014-11-11
親子二世代だけでなく三世代で活動
「教え子たちの子供らが入部してくる。孫、ひ孫みたいで可愛い」と、島袋啓ニ監督は目を細めた。戦前から各地で野球クラブはあったが監督者は居なくても活動出来ていた時代と言えようか。宮里マックスの前身もそのような活動をしていたが74年になり、責任者となる大人が必須となる。「年の離れた弟の息子がチームに居た」(島袋監督)ことも手伝って引き受けて以来、実に40年もの歳月が流れた。「僕自身が野球だけに、勝利だけに拘る指導者ではない」と島袋監督が語るように、チームはソフトボールを始め地域のスポーツ活動に積極的に参加。平成5年には沖縄県体育協会スポーツ少年団、平成14年には日本体育協会スポーツ少年団の表彰を受けている。また地域の敬老会でエイサーを披露したり、宮里、江洲の両部落で開かれる新春マラソンにも積極的に参加するなど、地域とともに歩んでいる。
現在のチームは6年生が9人と揃ってはいるが、次世代の5年生がゼロとあって「来年は苦しくなるね」と寂しい顔を見せた島袋監督。小さな部落中心のチームではあるが、大会ではうるまの雄である与那城ストロングを相手に延長へ突入するなど、「個々の能力は負けてないと思う」と、子供たちの能力と頑張りを認めている。以前、スポーツ少年団ソフトボールで優秀な成績を収めて県外派遣を勝ち取るなど、宮里マックスでは今でもソフトボールを使った練習を時折やる。弾まず低く速く抜けていくソフトボールを補球するためには、腰を落として移動しないと間に合わず、普段腰高な選手に対して有効な方法にもなるのだ。「中学、高校、そして大人になってもスポーツを続ける人になってくれたら嬉しい」と話す島袋監督。卒団生の中には中学でバスケに精を出し、本土の有名校からスカウトされたことや、OBの多数が中学もしくは地域のスポーツクラブの指導育成に尽力するなど、その思いは子供たちに受け継がれているのだ。
単一種目(野球)だけに偏らない、各種の活動へも積極的に参加する宮里マックスは、これからも地域と共に、地域のために歩み続けていく。
TEAM DATA FILE
チーム名 | 宮里マックス |
スタッフ | 島袋啓ニ監督、高江洲裕一コーチ、金城祥貴コーチ |
創立 | 1974年 |
部員数 | 21名 |
練習日 | 月・水・金・土・日 |
モットー | ケガなく楽しく |
監督取材
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