小禄ドラゴンズ PICK UP! TEAM
小禄ドラゴンズ
2014-08-11
自分自身にもっと甘えたら、もっとがんばれる!
うちのピッチャーは、とてもいい。スピードとコントロール、上原監督的にいうと、「那覇地区で一番」なんだそうである。ただ、守りが弱点…らしい。
現在、小禄ドラゴンズは、基礎をつくり直している最中だそうだ。昨年は、強豪の多い小禄地区予選で勝利し、春夏ともに県大会に出場。そのときと同じ練習メニューをこなしているのに、勝てないのだという。同じように練習をし、成長していたはずなのに、なぜなのだろう?ちょっとしたつまずきからのスタート。今は「ノックはなし、ゴロを捕る練習ばかりしているかな」と、捕る構えや姿勢を見直し、スローイングの練習ばかり。
「子どもたちが素直なんだよ。とてもとても素直なんだ」と、子どもたちをまぶしそうに語ってくれる。でも、でもである。「その素直さが玉に瑕。みんなやさしいし、一つのミスでシュンとしてしまうところもある。そこを変えなきゃいけない。指示待ちの多さはつらいところ、自分たちで動けるチームにしたい」課題は満載だ。「のびのび野球を勘違いするな、とはよく伝えているかな。楽しいことがのびのび野球ではない、自分たちで考えて行動する、やるからこその『のびのび』なんだ」
「限界を決める子どもがいる。そういう子には、自分自身にもっと甘えてごらんと伝えている。自分はできる、がんばれるって、自分自身をもっと甘やかしてほしい。彼らの人生はまだまだこれからだし、限界をつくらないようにしてあげたい。まだまだスタートライン、どん欲に生きてほしいさぁ?」
そして、「県大会に連れていきたいんだ」と上原監督。「野球は仲間がいるから楽しい。スクイズやエンドランなどサインが出て、ダブルプレイが決まったときとかさ、すごく楽しいんだ。ホームランを打つのだって楽しいよね。バットの芯でボールを捉えたときの感覚!あれ!?当たったの?っていう爽快な感じは、何回だって味わいたくなる。そうした一つひとつを体感して、レベルアップして、仲間と味わって、野球はますます楽しくなる」その先に、ひと味違う県大会があるという。
「友人たちが県大会は違うよ、と話していた。何が違うんだろう?どんなところなの?って思ってた。そして県大会に行ったら、本当に違ってた。どのチームも挨拶がビシッとすごく、子どもたちの機微やオーラもすごくて」積み重ねた自信なのかもしれない、誇らしさに満ちた雰囲気に感動したそうだ。「あんなふうにしたいし、あの感じを味わわせたい。自分を甘やかし限界をつくらなければ、できる。まずは強い小禄地区で1勝!」小禄ドラゴンズの成長に期待だ。
TEAM DATA FILE
チーム名 | 小禄ドラゴンズ |
スタッフ | 上原誠監督、照屋吉章コーチ、上原満コーチ |
創立 | 2007年 |
部員数 | 19名 |
練習日 | 月・水・金・土・日 |
練習場所 | 小禄小学校ごラウンド |
チームのモットー | 心一つに全員野球 |
監督取材
上原誠 監督 小禄ドラゴンズ
1970年11月生まれ。那覇市小禄出身。限界をつくらない!をモットーに、小禄ドラゴンズと女子野球チーム・小禄ハッピースターズの監督を兼任。小学時代に野球、中学以降は県道やラグビー、草野球。草野球で野球のおもしろさを再確認、打って快感、チームプレイで快感、仲間がいることの楽しさを実感。1歳の頃から野球のボールをさわらせていたという息子さんの少年野球加入を機に、少年野球に携わるようになる。当時小禄南小メインのチームになっていたため、小禄小の小禄ドラゴンズを立ち上げ、厳しい監督として指導スタート。厳しい監督&コーチ陣のフォロー、父母のみなさんのヘルプによって小禄ドラゴンズが成立しているらしい。毎年、卒業式には泣いてしまうという一面も。
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