パークタウン PICK UP! TEAM
パークタウン
2017-01-15
糸満市のパークタウン。新里正一監督が、25年前に団地(パークタウン)の子供たちに公園で野球を教え始めたのがスタート。
その後、次第に団地以外の子供たちもチームに参加するようになり、潮平小学校区全体から部員が集まってくるようになった。これまでに県大会で優勝が3回、準優勝3回。九州でも、宇土市地蔵祭で2回優勝、JALカップと王貞治杯では準優勝の成績を残している。今年も宇土市地蔵祭少年野球九州大会でベスト4に入った。
新里監督は子供たちに常々「自分でなんでもできるようになろう」と教えている。ライン引きやグランド整備もすべて子供たち自身でやるようにしている。父母にも協力してもらい、最初から親じゃなくて、子供がやって最後に親というふうに、家でも親に甘えないで何でもさせるようにしている。
ユニホームの洗濯もそうだ。大きな実績を刻んでいるパークタウンだが、基本は生活態度。常に野球のことを考えさせながら生活面でもきちんとするように指導している。「野球の試合で土壇場を迎えたときや、競ったときとかで、どこかで普段の生活が必ずでてくるときがある」と新里監督。だから、エラーをした時とかに、わざと家庭や学校生活の話しを持ち出して叱ることもある。
「野球だけの練習、練習だけだったら確かに強くなると思うが、答えは小学校じゃないので。この子たちが、高校へ行ってレギュラーになって甲子園とかで活躍してくれるほうが楽しみなので。ここでつぶれてしまうよりは、高校で活躍してもらったほうがいい」。
一昨年、糸満高校が春の選抜大会に出場した際は、内野の3人がパークタウンのOBだった。その時は、新里監督、コーチ陣とともに甲子園に応援に出かけた。卒団した女子部員の中には、現在、鹿児島の神村学園女子硬式野球で頑張っている子もいる。
とにかく野球を好きになってほしいと思っている。パークタウンでは、低学年は好き放題に練習をさせる。ただ野球の楽しさを覚えてほしいと、まず楽しさを教ええている。そして、4年、5年くらいから少しずつ難しさや精神的なものを教えていく。
さらに上級生になると課題をもたせて、練習のときから試合のイメージを持たせながら取り組ませている。
技術指導は、監督自身がソフトバンクの知人や他で学んできたことをもとに、個々のレベルやそれぞれの個性をみながら指導している。「カタチにとらわれずに、いろいろ見ながらその子にあった教え方を心がけている」と話す。
元旦は、パークタウンの初興しと餅つき大会。1月1日は早朝からグランドで軽く練習を行ったあと恒例の今年の目標の発表を行った。東の空から昇る太陽に向かい、一人一人が大きな声で今年の目標を発表。低学年の頃には人前で大きな声を出すことができなかった子も5年、6年になると、しっかりと言えるようになる。発表が終わると、こちらも毎年恒例の餅つき大会を行い、父母の用意したトン汁をほおばり元気をつけた。
新里監督は「学童野球は、指導者だけじゃなくて父母の協力も得ながらじゃないと、子供がうまく伸びていかないなと思う」と話す。生活面や食事の面など、いろいろと親と話をして、父母の協力を得ながらチームづくりを行っている。
TEAM DATA FILE
創部 | 平成3年 |
監督 | 新里正一 |
コーチ | 大城和夫、砂川隆 |
部員数 | 30人 |
練習日 | 毎日 |
練習場所 | 潮平小学校 |
モットー | 自分でなんでもできるようになろう |
監督取材
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