那覇ボーイズ PICK UP! TEAM
那覇ボーイズ
2017-01-15
元気よく楽しく野球ができるチーム
中学硬式野球チームの那覇ボーイズが誕生したのは平成17年、今年で13年目を迎える。創部時のチーム名は「那覇イーストボーイズ」。昇る太陽をイメージして名付けられた。5年前にチーム名は、ボーイズ連盟の地域密着型のチームづくりを目指すという全国方針の下、那覇ボーイズとなった。しかし、現在も試合中に掲げられる横断幕の文字は「東勝無限」。
チームの2期生、3期生の部員たちが伊江島合宿の際に決めたスローガンがスタンドからチームを応援する。イーストのチーム名で活動した期間が8年間。チーム名からイーストがなくなって5年経つが、未だ、イーストの呼称で呼ぶ野球関係者も少なくない。
今年1月より、仲里正孝が新たに就任した。創部者でもある前任の宮里暁前監督からチームを託された。仲里監督の目指すのは、元気よく楽しく野球ができるチーム。もちろん練習はしっかりと行うが、試合には「好きな野球をやるのだから、一番最高の遊びという感覚で臨んでほしい」と話す。そして、もう一つ目指すのが、周囲の人が見て態度がキビキビとしているなと感じて好感を持たれるチーム。これらをチームづくりの柱としている。
仲里監督が目標に掲げるのは、全国制覇、日本一のチーム。部員たちには、野球に限らず、全てにおいて日本一を目指すチームになろうと話す。
まずは、できることから日本一を意識して行動しようと、「挨拶が日本一のチーム」、「整理整頓が日本一のチーム」、「道具を大切にする日本一のチーム」、「家の手伝いを率先してやる日本一のチーム」、「勉強が好きな日本一のチーム」など、「目指せ日本一」を掲げる。また、選手個々には、周りの全てに対して感謝の気持ちを持つことを伝えている。
支えてくれている家族やスタッフはもちろんだが、例えば投手の場合だと、捕手がワンバウンドの投球を止めてくれたときや、野手がアウトにしてくれたときは必ず「ありがとう」と言葉で伝えるようにする。野手に対して感謝の気持ちを持たせることで、決して一人で野球をやっていないことを理解してもらうようにしている。チームとしても、日頃練習で使わせてもらっている球場周辺の草刈りや清掃活動を部員が行うなど、感謝と思いやりの気持ちを意識させるようにしている。
選手個々に求めるのは、自分の考え、意見が言える選手になること。それから、決して言い訳しない グチをこぼさないこと。練習を休む時もメールではなく、電話で直接本人が休む理由を伝えるのがルール。野球以外の部分がきちんとしていないと野球が上手にならないし強くならないというのが仲里監督の考えだ。
そして「日本ハムの大谷選手は、ゴミ拾いをしていることに対して“運を拾っている”と言っていました。部員皆がそういうことも考えて、人の嫌がることを率先してできるようになってほしい。ゲームで活かす運も実力のうち」と話した。
練習内容は高校野球に行ってから苦労しないようにと基本練習を中心に行っている。ボールを転がしての捕球動作の反復練習などを行い、選手たちには「足し算、引き算が出来ないと掛け算、割り算、方程式は解けない」と基本の大切さを説く。新たにチームを率いることから、まず基礎的な体力を身に付けさせることからスタートさせ、野球専門の体力トレーニングを行い、次に技術、最後がチームとしての戦術、チーム力をつくっていきたいと話す。
仲里監督は野球日誌を取り入れているが、日誌の最初のページには、志望校3校と希望ポジションを3つ書かせるという。志望高校へ進むためには、何をすればいいのかを考えてもらうためと、高校野球に向けて、本人の希望ポジションを全部練習させるためという。
現在、保護者会から野球経験者3名がコーチとして参加し、練習を手伝っている。宮代表は「クラブチームは、いろいろな面で保護者の協力を得ないと活動することが難しい」と話し、那覇ボーイズでは、父母会の協力を得ながら、高校野球を目指す子供たちの育成を行っている。
仲里監督は最後に「選手一人一人の野球技術や知識の向上は勿論だが、高い目標「全国制覇」を掲げ、それを達成する為に日々努力し続けられる人間、そして仲間を思いやり、助け合い自らがリーダーシップを発揮しチームを率先出来る人間を育てていきたい。日々の練習の中で選手(子供達)と本気で向き合える事が出来る事に感謝し、努力して行きたい」と話した。
TEAM DATA FILE
創部 | 2005年10月 |
代表 | 宮 豊 |
監督 | 仲里 正孝 |
チームアドバイザー | 宮里 暁 |
コーチ | 根間 宏樹、原田 直紀 |
保護者会長 | 宮里 政宏 |
部員数 | 30人 |
練習日 | 火、木、土、日 |
練習場所 | 南西石油野球場(土・日)、奥武山公園(平日) |
モットー | 「練習は嘘をつかない」をモットーに「可能性への挑戦」を続ける |
監督取材
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